先日、和菓子屋さんに行った時のことです。
私がお店の中でレジに並んでいると、外で何か音がしました。
見てみると、店先の駐車場で、80歳くらいの女性の方が転んでうつ伏せになって倒れていました。
私は、慌てて飛んで行きました。
転んだその女性は、すぐに起き上がることができずにいました。
そばには、おそらく今買ったばかりのお饅頭が、3つほど転がっていました。
この方を先に起こすべきか、この方の大事なお饅頭を先に拾うべきか一瞬迷いました。
しかし、『やはり、人が先かしら』と思い、大きな怪我はなさそうだったので、一緒に立ち上がりました。
そして、少し落ち着きを取り戻した女性と、一緒にお饅頭を拾いました。
女性は、転んでしまったことを、なんだか恥ずかしそうにされていました。
歳とともに、転ぶと、びっくりして一瞬身動きがとれなくなるものです。
転んでしまったー、と動転するのでしょう。
そして、こういう時、
「大丈夫ですか?」
と声をかけると、たいていの方は大丈夫じゃなくても
「大丈夫です」
って答えられるのです。この方も、
「大丈夫です」
とおっしゃいました。
この女性は、車止めに気づかずにつまずいて転んだようでした。
このお饅頭屋さんは、店のまん前に、車が数台止められるようになっています。
ここに車があれば、転ぶことはなかったのですが、その時は車がなくて車止めに気づかなかったのでしょう。
遠くや上の方を見ていると、駐車場の車止めって結構気付かないものです。
私の祖母は、玄関の少しの段差で転んで腕の骨を骨折してから、好きだった趣味の裁縫ができなくなってしまいました。それが、とても可愛そうでした。
皆様、歩く時には、上の方も下の方もよく見て歩いて下さいね。
どうか、足元もよく確認して歩いてくださいね。
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